■設立趣意書



 わが国の農業は、担い手の減少、高齢化等により、食料供給力がさらに弱体化することが懸念されています。農業・農村は大切な食料の生産はもとより、国土や環境の保全、安全な水源の確保、伝統文化の継承など、私たちに潤いと美しい環境など生産以外のさまざまな多面的機能を提供しております。

 このような中で、農村女性は、経営のパートナーとして農家や地域の農業を支えてきましたが、今や、農業就業人口の約6割が女性の労働力によって支えられているなど、女性の果たす役割はますます重要になってきています。

 現在、茨城県内における女性農業委員は、全農業委員会の3割を超える市町村で誕生してきており、地域づくりに積極的に参画できる男女共同参画社会が進められる状況にあって、農業委員会活動にも新たな息吹を吹き込んでいます。

 潤いのある地域社会づくりのためには、農業振興とあわせて、家族経営協定の推進や地場農産物の学校給食への導入や、食農教育推進など、女性ならではの活動が大きく期待されており、志を同じくするものが結集し組織的な活動を通じて、諸課題を解決することが最も重要であると考えております。

  私たちは、お互いの連携を強め農業委員会活動をより一層活発化させるため、ここに『いばらき女性農業委員の会』を設立することと致しました。

 今後、組織が中心となり、市町村で多くの女性が登用されるよう働きかけを行うとともに、女性農業委員のネットワークを積極的に進めることが、この会の発展につながると確信しております。

 設立にあたり、皆様のご賛同と関係機関団体のご支援をお願いいたします。

平成17年9月14日


               『いばらき女性農業委員の会』  設立発起人会
                いばらき女性農業委員の会   設立発起人  23名